日本のフィットネス市場は回復基調にあり、帝国データバンクは2024年度の市場規模を7,100億円前後、主要大手15社の店舗数を6,500店前後と見込んでいます。さらに矢野経済研究所の2024年調査では、全国のフィットネス施設12,543施設のうち24時間型は4,348施設で、全体の34.7%を占めるとされています。
つまり、24時間ジムは成長市場である一方、競合も増えやすく「月会費が安いだけ」では差別化しにくい段階に入っているといえるでしょう。24時間ジムで競合に勝つためには、他社にはない強みを打ち出さなければいけません。本記事では、BeeQuickが掲げている黒字化モデルについて詳しく解説します。
出典:大手フィットネス、店舗数10年で2倍に急増6千店舗を突破|帝国データバンク
出典:フィットネス施設に関する調査を実施(2024年)|矢野経済研究所
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BeeQuickが「第二の収益柱」を必要としている理由

BeeQuickは安定して利益を出す上で第二の収益柱を立てることを大切にしています。なぜなら、低価格ジムは集客の入口として強い反面、会費単価が低いため、会員数だけで利益を積み上げようとすると稼働率や人件費、退会率の影響を受けやすくなるからです。
会員の満足度を高めながら客単価を自然に引き上げられる仕組みを設けることは、競合に勝つ上でも欠かせません。
オプションは「単価アップ」ではなく「収益の安定化装置」
BeeQuickはセルフエステやゴルフなどの多彩なコンテンツを導入することで「入会促進」と「退会率抑制」を同時に実現し、長期継続率97%を達成しています。単に追加料金を取るための仕掛けではなく、飽きにくさや使い分けのしやすさを生み、会員基盤そのものを安定させる設計になっているのが特徴です。
月会費だけのモデルでは、会員数の増減が収益に直結します。一方でオプション収益があると、同じ会員数でも売上の厚みを作りやすくなります。黒字化において重要なのは「会員数を増やすこと」だけでなく、「1会員あたりの収益機会を何本持てるか」です。
BeeQuickがオプションを強みにしている理由は、売上だけではありません。マシン以外のコンテンツが「飽きづらいジム」を作る上で重要だからです。筋トレ目的だけだった会員が他に通う理由を見つけられれば、退会の抑制に繋げられます。
「オプション設計」が優れている店舗ほど黒字化しやすい
オプション設計とは、ただメニューを増やすことではありません。商圏の生活者に合ったオプションを載せ、会員の利用動機を複線化することです。BeeQuickでは「主婦層が多いからセルフエステ」「ビジネスマンが多いからゴルフ」のように、立地とターゲットに応じた設計を行っています。
オプション設計が機能すると、店舗には次のような好循環が生まれます。
- 客単価が上がりやすい
- 退会理由を減らしやすい
- 地域特性に応じた差別化がしやすい
重要なのは、単に多くのメニューを並べることではありません。大切なのは、その地域にどのような生活者が多く、どのような使われ方が想定されるかを踏まえて設計することです。
主婦層が多いエリアとビジネスマン比率の高いエリアでは、刺さるオプションは当然変わります。BeeQuickが強みにしているのは、“何を載せるか”よりも、“どこで何を載せるか”まで考えている点です。
BeeQuickで実際に導入されているおすすめオプション5選

BeeQuickで導入されているオプションには共通点があります。それは、単価が高いことよりも、会員にとって利用価値が分かりやすく、継続利用につながりやすいことです。
黒字化に貢献するオプションは、派手で珍しいものとは限りません。必要な人には強く刺さり、かつ店舗のターゲットと相性がよいものほど、結果として安定した収益源になりやすいのです。BeeQuickのオプション設計は、この“使われる前提”を重視している点が特徴です。
ここからは、BeeQuickで実際に導入されているおすすめオプション5選を紹介します。
タンニングマシン
タンニングマシンは月額2,200円(税込)から利用可能です。
タンニングは利用者がはっきり分かれる一方、必要な人にとっては継続利用されやすいメニューです。特にフリーウエイト層や見た目づくりへの意識が高い会員には刺さりやすく、一般的な低価格ジムとの差別化にもつながります。
定額制にも都度課金にも展開しやすい点は、店舗側にとって大きなメリットの1つ。利用頻度が高い会員には月額、試し利用層には都度課金という二層設計ができるため、取りこぼしが少ないオプションです。
保険
BeeQuickには「ビープラス会員」として、月額550円(税込)で見舞金制度と福利厚生サービスを利用できるプランがあります。全国140万件以上の割引サービスに加え、通院見舞金、入院見舞金、死亡・後遺障害見舞金などを用意しています。
保険系オプションは、追加設備をほとんど必要とせず、月額課金の柱になりやすいのが魅力です。タンニングやエステのような機器導入が不要なため、導入ハードルが比較的低く、会員への提案もしやすい設計となっています。
24時間ジムでは「万が一への不安」を感じる層もいます。ビープラスは単なる保険ではなく、福利厚生特典も付くため、会員から見れば「お守り」として加入しやすい商品。売上だけでなく、安心感の提供という意味でも効果的です。
ロッカー
BeeQuickではロッカーを小サイズ月額550円(税込)、大サイズ月額1,100円(税込)で契約可能です。ロッカーは派手さこそありませんが、通勤前後に通う会員、荷物を置きたい会員にとっては欠かせない設備であるのは間違いありません。高単価ではなくても、継続されることで利益を積み上げやすいオプションです。
セルフエステ
セルフエステは月額1,100円(税込)で利用可能です。女性客・初心者層の入口を広げやすい施策であり、筋トレ目的に限らず美容・ボディメイク・セルフケアまで含めた来店理由を作れるのが特徴で、会員層の幅を広げるきっかけにもなります。
トレーニング設備だけだと、どうしても利用時間帯が偏りがちです。セルフエステは、日中利用や女性利用の後押しになりやすく、稼働の平準化にも繋がります。客層を広げながら売上を増やせる、BeeQuickらしいオプションの1つです。
水素水
水素水サーバーは月額1,080円(税込)で利用可能。分子水素を含む水を、トレーニング前後や運動中に手軽に補給でき、飲み物を毎回持参・購入する手間を減らせるのが特徴です。運動するたびに利用するため、オプションの価値を実感してもらいやすく、継続利用にもつながります。
水分補給は、年齢・性別やトレーニング目的を問わず、ほぼすべての会員に共通するニーズです。セルフサービスのため運営負担を抑えやすく、会員一人あたりの月額単価を積み上げられる点もメリットです。日常的な利便性と安定したオプション収益を両立できる、BeeQuickと相性の良いサービスだといえます。
ここまでで紹介したオプションについては、YouTubeチャンネル”ビークイック公式FCチャンネル”でさらに詳しく紹介しています。興味のある方は、ぜひ下記の動画をチェックしてみてください。
BeeQuickの黒字化モデルを成立させる考え方

BeeQuickはオプションを売上の上乗せとして捉えているのではありません。「継続率を含めた店舗設計」に落とし込んでいるからこそ、黒字化モデルとして成立しているのです。
同じオプションでも、商圏によって価値は変わります。住宅地ならセルフエステやロッカー、ビジネス立地ならゴルフや保険、トレーニング色が強い立地ならタンニングが活きやすいです。黒字化の本質はオプションの数ではなく、設計の相性にあります。
会費収入だけで損益を組む店舗は、値下げ競争や退会増の影響を受けやすくなります。一方で、オプション収益が育っている店舗は、月会費を過度に変更する必要がありません。BeeQuickの「オプション設計」とは、価格競争を避けながら黒字を守るために欠かせないのです。
BeeQuickの黒字化モデルに「オプション設計」は必須
BeeQuickが掲げる黒字化モデルは、単に会員数を増やすことに依存した従来の低価格ジムとは異なり、「オプション設計」を軸に収益の安定化を図る点に特徴があります。
オプションは単なる追加収益ではなく、会員の利用動機を増やし、退会率の抑制にもつながる重要な役割を担っています。筋トレ以外の利用目的が生まれることで、飽きにくく継続しやすい環境が整い、結果として安定した会員基盤の構築が可能になります。
低価格で入口を広げつつ、オプションによって客単価と継続率を底上げするBeeQuickのモデルは、今後の24時間ジム市場における新たなスタンダードになり得る戦略なのです。













